それぞれが背負う「痛み」が交わるとき
第7話では、主人公たちの過去や秘密が次々と明かされ、物語が大きく動き始めます。ミレ(中身はミジ)は過去のスキャンダルに巻き込まれ、ホスは亡き父との記憶を辿るなか、ついに心の奥底にある感情を言葉にします。各キャラの「過去」と「本音」が交錯するエモーショナルな回となりました。
🎬 あらすじ(ネタバレあり)

ミレ(中身はミジ)は同級生ジュンに呼び出され、カフェで見知らぬ女性から激しい暴言を浴びせられる。その女性は、かつてミレの上司だったパク・サンヨンの妻であり、ミレが不倫スキャンダルに巻き込まれた当事者の一人だった。ネット上では当時の社内の書き込みや写真が拡散し、妻が会社で暴れる騒動にまで発展していた。サンヨンが金融管理公社に復職することが決まり、妻はミレに辞職を迫りに来たのだった。何も知らなかったミジは戸惑う。
一方ホスは、金融管理公社の会議室で元上司チュング弁護士と再会する。チュングは「土地は売却されるだろう」と警告しつつ、キム・ロサの過去を明かす。ロサにはかつて夫と息子がいたが、家庭内暴力を受けていた。そんな中、ロサと同じ孤児院で育った友人ヒョン・サンウォルが夫を殺害。サンウォルは既に亡くなっており、事件は公にはならなかった。ロサとサンウォルは共に詩作を好んでいたという。
その後、ミレミジの母とホスの母が言い争いとなり、口論の末に2人は階段から転落して大けがを負ってしまう。ミジは急きょソウルから実家に戻り、ホスもまたミレ(中身はミジ)に内部告発を撤回した理由を尋ねるため実家に帰っていた。3人が実家に揃う中、ミレはミジに「ホスは入れ替わりに気づいている」と告白し、ミジは驚く。ホスは知らないふりを続けていた。
その頃、イチゴ農園の社長ハン・セジンとミレ(中身はミジ)は静かに対話を重ねる。セジンは元CIO(最高情報責任者)で、ある日祖父からの着信を無視して仕事を優先したことで、祖父が畑で熱中症により亡くなったという過去を背負っていた。以後、自分の中の何かが壊れたと感じ、仕事を辞めて農園を継いだという。
セジンはミレに「何かを捨てないと他をつかめない。嬉しい、好き、楽しい、そういう感情を取り戻して」と語る。ミレはこの言葉に背中を押され、辞職願を出す決意をする。数日だけ猶予がほしいとミジに伝え、ミジは再びソウルへ戻る。
その夜、ホスは完璧なタイミングを求めるのをやめ、自らミジを呼び出す。そして、彼女の手を握りながら「ミジ、ずっと前から好きだった。ものすごく」と真っ直ぐに気持ちを伝える。
👥 登場人物の動きと関係性
- ミレ(中身はミジ):過去のスキャンダルと対峙し、自分の居場所と役割を再認識。セジンの助言により辞職を決意。
- ミジ(中身はミレ):ホスに入れ替わりがバレていると聞き、動揺。母のケガを受け実家に戻る。
- ホス:チュング弁護士との再会で土地売却を警告される。ミジに想いを伝える。
- キム・ロサ:過去にDV被害と殺人事件に巻き込まれた事実が明かされる。
- ハン・セジン:祖父の死によりキャリアを断念し、農園経営へ転身。ミレの背中を押す存在に。
- 母たち:激しい口論の末、階段から転落し入院。
🎯 名シーンと印象的なセリフ
🎬 名シーン
ホスがミジの手を取り、穏やかな口調で真っ直ぐに愛を告げるシーン。長年胸に秘めてきた想いが、ついに言葉になった瞬間だった。
💬 印象的なセリフ
「ミジ、好きだ。ずっと前から。ものすごく。」
🌟 感想・考察
第7話では、それぞれが背負ってきた「過去」と正面から向き合う場面が印象的だった。
ホスの告白は、ようやく想いが届いたというよりも、これまで言えなかった理由がようやく消えた、そんな静かな解放のようにも感じられた。
セジンの「何かを捨てないと他をつかめない」という言葉には、多くの読者が共感したのでは。仕事か家族か、自分のキャリアか心の安定か——そんな選択に迫られる瞬間は、誰にでも訪れる。ミレが自ら決断した姿から、強さと優しさの両方が伝わってきた。
📂 まとめ
誰かの過去に踏み込むとき、そこには必ず痛みや秘密がある。
それでもなお、「本当の気持ち」で向き合おうとする姿が、第7話の中にはたくさん詰まっていた。
ホスの告白はもちろん、ロサの知られざる背景や、ミレとセジンの対話にも、胸を揺さぶられる瞬間があった。
次回、入れ替わりの真実がどのように扱われるのか…物語の核心にますます近づいている予感。
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