未知のソウル第3話あらすじ・感想・考察|ロサの詩と過去の痛み、そして新たな決意

未知のソウル

本音を隠したまま、心はまだ追いつけない

第3話では、姉妹の入れ替わりが本格化する中、それぞれの過去と向き合う展開が描かれます。
ロサの詩、ホスの決断、そして言えなかった“本音”——。静かな中にも濃密な感情が渦巻く回となりました。


🎬 あらすじ(ネタバレあり)

ミレ(中身はミジ)は、会社から土地売却を拒否している地権者・キム・ロサとの再面談を命じられる。だがロサには、以前、詩「霜月の海」を聞いて涙したミジを「尾行された」と誤解し、「もう二度と来るな」と拒絶された過去があった。ミレは困り果て、どうすることもできずにいた。

その状況を変えたのが友人・ジュンだった。彼がロサの食堂を無理に訪れたことで、ロサ自身が公社に出向き、「建物は売りません」と毅然と告げてくれたのだった。

一方、ホスは弁護士として働いていた事務所で、クライアントの加害行為を裏で手助けする状況に疑問を持ち、被害者を支援してしまったことでチームから外される。さらに、暴力常習者であるチェ会長との飲み会への同行を求められるが、それを断り、事務所を辞職した。

ホスはその後、ミレ(中身はミジ)に「これからは俺が力になる」と静かに伝える。

そして物語の終盤。ホスはふとした瞬間に問いかける。

「君は…ミジだろ?」

その問いに、ミジは「違う」と小さく否定した。だが彼女の心には、言えない痛みがあった。

高校時代、ミジは大事な大会で転倒した。その原因は、観客席でホスとミレが抱き合っている姿を目にし、心を乱されてしまったことだった。ホスに“自分を見てほしい”という気持ちは、今も胸の奥に沈んだままなのだった。


👥 登場人物の動きと関係性

ユ・ミジ(中身はミレ)
ロサとの関係修復に苦しみながらも、詩の力と彼女自身の人間性に触れていく。高校時代の心の傷も改めて浮き彫りとなる。

ユ・ミレ(中身はミジ)
命令と拒絶の板挟みの中、ジュンの行動に救われて突破口を見出す。正体を隠し続けながらも、人間関係の難しさと向き合う。

イ・ホス
弁護士としての信念と企業の論理が衝突し、自ら道を選んで辞職する。ミレ(中身ミジ)への信頼と関わり方にも変化が見え始める。

キム・ロサ
有名な詩人で韓国大学出身。母子家庭の学生に入学金を支援しており、ホスもそのひとり。詩「霜月の海」は、ミジ(=ミレ)の心を強く揺さぶった。


🎯 名シーン・印象的なセリフ

名シーン
ロサが会社に出向き、「建物は売りません」と毅然と伝えるシーン。社会的圧力に屈せず、自らの言葉で意思を表現する姿は圧巻。

印象的なセリフ
「これからは俺が力になる」
ホスがミレ(中身ミジ)にかけたこの言葉には、彼自身の覚悟とやさしさが詰まっている。


🌟 感想・考察

今回の話、心の中の“言えなかった気持ち”がずっとテーマになっていましたよね。

ミジが高校時代に転倒した原因。それが、ホスとミレが抱き合っているのを見た瞬間だったなんて、あまりにも切ない。きっとあの頃からずっと、ホスに「気づいてほしい」「見てほしい」と思ってた。でも、その気持ちは今も言葉にできないままで…。

ホスが問いかけた「君はミジだろ?」という一言に、ミジが「違う」って答えてしまうところ。あれ、本当は“気づかれたくない”ってよりも、“今さら認めてもしょうがない”っていう、諦めの気持ちがこもってた気がします。

そしてロサ。詩を通して人の心に触れ続けてきた彼女だからこそ、あの「霜月の海」がミジ(=ミレ)の心に刺さったんですよね。怒った言葉の裏にも、実はずっと孤独や葛藤があったんだと思うと、すごく人間味のあるキャラだなと感じました。

ホスも今回、自分の信念を貫いて職場を去るという大きな決断をしました。彼の「力になる」という言葉が、次の展開の大きな希望になりそうで…楽しみです。


📂 まとめ

第3話は、静かだけど内面が大きく動いた回でした。

言いたいことが言えなかった過去。見てほしかった人に、気づいてもらえなかった痛み。それでも人は関わり続けて、少しずつ心をほどいていくんだなって思えました。

ミジの「違う」という小さな嘘と、ホスの「力になる」という小さな決意。その両方が、いまようやく重なり始めた気がします。

次回、ふたりの距離がどう変わっていくのか。そして、ロサとの再接点がどんな変化をもたらすのか。見逃せません。


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