📝 痛みと向き合う静かな決意の一夜
突発性難聴を患い、心を閉ざすホス。自らを責め、そばにいる人々との距離を置こうとする中、母の深い愛、ロサの励まし、そしてミジの想いが、再び彼を人とのつながりへと導いていきます。第11話は、愛とは何か、寄り添うことの意味を静かに問いかける、温かくも切ないエピソードとなりました。
🎬 あらすじ(ネタバレあり)

ホスは突発性難聴と診断され、現状維持どころか聴力を完全に失う可能性が高いと告げられる。彼は身辺を整理し始め、ミレのセクハラ裁判の弁護士をチュングに引き継ぎ、キム・ロサにも代わりの弁護士を紹介。そしてミジには、「耳が聞こえなくなって負担になりたくない」と別れを告げる。
ミジは高校時代に引きこもっていた自身の経験から、ホスにかける言葉が見つからず戸惑う。
一方、韓国大病院からの連絡で母親がホスの様子を見に来る。部屋に閉じこもるホスに、母は「あなたがいたから私は生きてこれた」と涙ながらに語り、自らの愛情をぶつける。ホスはその本心を知り、静かに涙を流す。
ミジもまた、ロサに弱音を吐く。「私は外には出られたけど、心はまだ部屋の中」と語るミジに、ロサは「そばにいてくれるだけでいい」と励ましの言葉を送る。
その頃、金融管理公社では公正取引委員会の調査が入り、シハン建設への不正便宜が明らかになる。ミレは退職を決意。アメリカ行きを申し出ていたセジンには断りを入れ、「イチゴ農園を譲ってほしい」と伝える。自らの心が向かう方を選んだのだ。
そしてミレは、先輩キム・スヨンに手紙を書く。「私に優しくしてくれたように、自分自身にも優しくしてあげて」と。
ホスは義母と病院を訪れ、帰りに父が事故の前に語っていた言葉の続きを聞く。それは、義母が語った言葉だった。
「愛というのは勝ち負けじゃなく、負けでも最後まで味方でいること。何百回、何千回でも一緒に負けるのが愛。」
心を動かされたホスはミジに会いに行き、「ミジ、一緒にいてくれ」と伝える。ミジもまたロサの言葉に背中を押され、閉じ込めていた心を解き放ち、ホスのそばにいることを決意する。
👥 登場人物の動きと関係性
- ホス:突発性難聴を患い、聴力を失う恐れからすべてを整理しようとする。母とミジの愛に触れ、再び前を向く。
- ミジ:ホスの告白に戸惑いながらも、自分の過去と向き合い、彼を支える決意をする。
- ホスの母(ブンホン):ホスに「あなたが命の理由」と語り、母としての無償の愛を伝える。
- キム・ロサ:ミジに「ただそばにいて」と寄り添いの大切さを教える。
- ミレ:公社を辞め、セジンの申し出を断り、自分の道を選択する。
- セジン:ミレにアメリカ行きを提案するが断られる。
- キム・スヨン:ミレからの手紙で再び心を開く。
🎯 名シーンと印象的なセリフ
名シーン
- ホスの母が鍵を壊してまで部屋に入り、息子に本心をぶつけるシーン。
- ロサがミジに「何もしなくても、そばにいればいい」と語りかけるシーン。
- ホスとミジが再び心を通わせるラストの再会。
印象的なセリフ
「愛というのは勝ち負けじゃなく、負けでも最後まで味方でいること。何百回、何千回でも一緒に負けるのが愛」
🌟 感想・考察
この回は「無償の愛」と「そばにいることの意味」が強く描かれていましたね。
ホスが全てを抱え込み、ひとりで苦しもうとする姿に心が痛くなった人も多いはず。けれど、そんなホスを母もミジも見捨てず、言葉で愛を伝えてくれました。
特に、ホスの母が「あなたが私の命の理由」と語るシーンは、母親の愛情の深さを感じずにはいられません。そして、ミジの「何もできない自分はそばにいられないのかも」という不安に対して、ロサが「そばにいるだけでいい」と伝える姿も、心を揺さぶられました。
人は、言葉にできない不安を抱えてしまうけど、そばにいるだけで救えることもあるんですよね。そう思わせてくれる回でした。
📂 まとめ
第11話は、ホス・ミジ・ミレそれぞれの「再生」の物語でした。過去に傷つきながらも、人とのつながりや言葉で癒されていく姿に、心がじんわり温かくなります。
愛とは何か。そばにいるとはどういうことか。その答えに触れるような、やさしい余韻を残す一話でした。
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