📝明かされる正体と迫る別れ…静かな衝撃が走る
土地をめぐるスキャンダル、暴かれる過去、そして静かに訪れる別れの予兆──。
『未知のソウル』第10話では、キム・ロサ(ヒョン・サンウォル)の驚くべき正体が明かされ、これまでの人生がつまびらかになります。さらにホスの耳に異変が起きるという切ない展開も。
物語の核心へと迫る、静かで力強い転換の一話です。
🎬 あらすじ(ネタバレあり)

セクハラ被害を受けたミレの告発により、パク・サンヨンは異動処分を受ける。ミレは決意を固め、会社に出勤。さらなる不正を暴くための準備を始める。
その頃、ソウルにはイチゴ農園のセジンが訪れ、ミレと束の間のデートを楽しむ。セジンは「すべてが終わったらアメリカに来て、一緒に働いてほしい。共同経営者として」と提案する。
一方、「詩人キム・ロサの秘密」という記事が世間を騒がせる。内容は、ロサが名義を盗用し、食堂や財産を不正に取得したという疑惑だった。報道の背後には、金融公社とチュング弁護士による計画的な土地の奪取工作があった。ロサは信用を失い、食堂を閉める。
ロサ(本名ヒョン・サンウォル)は、自身の過去をミジとホスに打ち明ける。サンウォルとロサは同じ施設で育ち、支え合って生きてきた。ロサが夫の家庭内暴力に苦しんでいた際、サンウォルが助け出し、3人で暮らすも、ある日ロサは夫にアイロンを投げつけ死なせてしまう。
サンウォルは「ロサには息子ヨンホを育てる責任がある」として、自らが罪を被った。その後、出所したサンウォルは故人となったロサの名義を借りて生きることを決意し、「キム・ロサ」として食堂を営んできた。
サンウォルはホスに、公正証書遺言や登記権利証、ロサからの手紙を託す。寄付金や印税に関する正式な記録も添えられていた。
ミジはキム・ロサの恩で大学を卒業した学生たちの嘆願書を集め、ホスは検事にすべての証拠と経緯を説明。悪意のない名義使用であったこと、公的書類が揃っていたことから、ヒョン・サンウォルは起訴猶予となる。
しかし安堵も束の間、ホスは電話の音が右耳から聞こえないことに気づく。事故で左耳を失っていたホスに、ついに聴覚の危機が迫る──。
👥 登場人物の動きと関係性
- ミレ(本当はミジ):サンヨンのセクハラを告発し、会社に出勤。セジンとの再会で将来を考え始める。
- ホス:ロサ(サンウォル)の過去を受け止め、法的支援を担当。終盤で両耳の聴覚に異変が起きる。
- キム・ロサ(ヒョン・サンウォル):正体を明かし、過去を清算。嘆願書と証拠を通じて起訴猶予を得る。
- セジン:ソウルに来てミレと再会。アメリカでの共同経営を持ちかける。
- チュング弁護士:名義盗用のスキャンダル記事を仕掛け、土地を奪おうとする。
- パク・サンヨン:セクハラで異動。ロサの店をめぐる陰謀の背後にも関与。
🎯 名シーンと印象的なセリフ
名シーン:
ロサ(サンウォル)がすべての真実を打ち明けた瞬間。
長年隠されていた名義と人生の交換、その中にある友情と犠牲の深さに圧倒される。
印象的なセリフ:
「ロサには息子がいた。あの子を守るために、私が罪を被ったの」
──ヒョン・サンウォルの告白
「すべてが終わったらアメリカに行こう。共同経営者になってくれ」
──セジンの優しさと未来への希望
🌟 感想・考察
キム・ロサの真実、あまりにも重かったですね。
名義を貸すだけじゃなく、罪を背負い、人生そのものを背負ってきたヒョン・サンウォル。あの静かな涙と決意に、胸が締め付けられる人も多かったのではないでしょうか。
そしてホスの聴力の異変──この伏線は見逃せません。今後の彼の人生にも大きく影響しそうです。
一方で、ミレとセジンの関係も少しずつ変化しています。アメリカ行きの話がこの先の分岐点になるのか、注目ですね。
📂 まとめ
第10話は、真実がひとつずつ明かされていく回でした。
“ロサ”という名前に込められた人生、友情、そして犠牲──まるでひとつの詩を読むような静かな感動がありました。
ミレ、ミジ、ホス、ロサ、そしてセジン。
それぞれが過去と向き合い、これからを選ぼうとする姿に、強さと優しさを感じます。
次回、ホスの聴覚の問題がどう動くのか。そしてロサの人生が報われるのか、目が離せませんね。
🔗 関連記事
- 第9話のあらすじ → 未知のソウル 第9話あらすじ
- 第11話あらすじ → 未知のソウル 第11話あらすじ
- 登場人物まとめはこちら → 未知のソウル登場人物・キャスト一覧
コメント