韓国ドラマ『北極星』第8話 あらすじネタバレ|桃の記憶、灰の中のUSB――“家”の秘密が戦争を動かす

北極星

燃やされた手紙の続きを、灰の中から取り戻す。

港での銃撃戦から逃れたムンジュとサンホは、国家の包囲と“家”の圧力の二正面に追い込まれる。亡き夫が遺した暗号は、最も私的な場所に隠されていた――第8話は、家庭の秘密が国際危機のレバーに変わる回。

🎬 あらすじ(ネタバレあり)

出典:Disney+(ディズニープラス)公式

港での銃撃・停電からの脱出直後、国家情報院はソ・ムンジュとペク・サンホを「反逆者」として全国手配にかける。二人は山間の小屋に一時潜伏し、追跡網の様子をうかがう。

短い休息ののち、サンホは過去の戦地でムンジュの演説を見ていたことを打ち明ける。一方で、二人の私的音声が流出した件は、オクソン側の情報工作(ハッキング)から始まった線が濃くなる。

この頃、ムンジュの師イム・ドゥジンが死亡。使用された薬物は、ジュニク銃撃事件の実行犯と同系統のものとされ、死はムンジュ側の不利な状況づくりに利用される。国家情報院は報道と捜査線で圧力を強め、側近ミジは取り調べと監視下に置かれる。

ムンジュは、亡き夫ジュニクが生前口にした合言葉「桃を見に行こう」を手がかりに動く。たどり着いたのは、流産した子の遺灰が収められた壺。蓋の内側に封じられていた手紙とUSBを回収する。手紙には、別家庭の少年ウンソンの存在を認める文面。USBには、オクソンの資金台帳に直結するデータが格納されている。

直後、ミジが車両アタックを受けて“救急搬送”されるが、搬送先はオクソン側が手配した偽装ルートで、交換条件として「ウンソンの引き渡し」を要求される。ムンジュはこれを拒み、カン・ハンナとウンソンを国外へ退避させる決断を下す。

国際線では、米国大使に関わる不正取引の疑いと、イディシャ→米国→北朝鮮へと流れる資金フローが浮上。イディシャ国王は強硬発言を行い、北の原子力潜水艦取引の現実味が増す。大統領は内政・同盟双方で揺さぶりを受け、国家情報院長ユ・ウンハクはムンジュ逮捕に固執する。

チャン・ジュンサンは、母オクソンの通話履歴を洗い、北側への“家内発信”と思しき連絡の痕跡に行き当たる。家(ファミリー)の回線と国家案件が接続していた可能性が明確になる。

終盤、ムンジュとサンホは、USBの内容を法的手続きへ乗せる準備と並行して、ハンナとウンソンの退避ルートを確保。ムンジュは「家の問題」と「国家の危機」を切り分ける方針を固め、次の告発段階へ向けて動き出す。第8話は、家庭の秘密(手紙とUSB)が国家レベルの物証に反転し、戦争の足音が現実化する局面を示して幕を閉じる。

👥 登場人物

  • ソ・ムンジュ…灰の中から手紙とUSBを回収。ハンナ&ウンソンを国外避難させ、“家”と決別。
  • ペク・サンホ…山小屋で関係の“原点”を言語化。護衛と突破口づくりを継続。
  • イム・オクソン…ハッキング/交通工作/偽装救急で圧力を強化。資金台帳の露見で追い込まれる。
  • ユ・ウンハク(国家情報院長)…全国手配と印象操作で包囲網を締める。
  • イム・ドゥジン…死亡。“スパイ構図”の片棒を担いだ事実が裏目に出る。
  • カン・ハンナ/ウンソン…国外退避の対象。相続線から一時退場。
  • チャン・ジュンサン…母の通話履歴を辿り、北への“家内発信”に勘づく。
  • ミジ…暗号メール解錠後も現場を支えるが、命を人質に取られる。

🔄 第8話の“動き”と関係性

  • ムンジュ:〈私的記憶→公的証拠〉の反転に成功/“子どもを守る”選択で家と政治を切り分ける。
  • サンホ:過去の告白で“なぜ守るのか”を明確化。行動で距離を保ちつつ背中を押す。
  • オクソン:資金台帳の暴露で黒幕線が具体化。人質取引で最後のレバーを引く。
  • ユ・ウンハク:国家の暴力を制度化し、ムンジュの発話空間を奪いにくる。
  • ジュンサン:家と国家の線を繋ぐ“内部の告発者”ポジションへ接近。

🎯 名シーン&印象的なセリフ

  1. 壺の蓋が開く瞬間——灰の上に眠る手紙とUSB。「桃」の暗喩が“私的記憶=保管庫”に結実。
  2. 山小屋の告白——サンホ「戦地であなたの言葉を見た。暗闇の星だった(要旨)」。信頼の再定義。
  3. 偽装救急の通告——「少年を渡せ」——ムンジュは即断で国外逃がしを選び、家より正しさを優先。

🌟 感想・考察

“記憶が証拠になる”構図が鮮やかでした。灰の壺という最も私的な場所に、国家を動かす鍵(USB/手紙)を置く逆説が強い。
オクソンの権力行使は、世論や法ではなく“人質”を軸に回るリアル。その冷徹さが、ムンジュの選択(国外退避)を倫理の次元へ押し上げました。
サンホの告白は、ロマンスの加速というより“使命の文脈化”。彼が守る理由が、ムンジュの語る政治そのものに結び直され、二人の距離は言葉で再接続されます。
国際線(大使の不正・資金フロー・原潜取引・イディシャの恫喝)は、“戦争の足音”を音量アップ。次回、USBの台帳が公的手続きへ載るかどうかが勝負所です。

📂 まとめ

家の秘密が国家の証拠へ変わる転回点。
ムンジュは“母として/政治家として”の二重責任を、国外退避と告発継続で両立させた。
サンホは語りの背後で道をつくる“編集者”として機能。
次回は、台帳の法的可視化と、オクソン—ユ・ウンハク連合の反撃が焦点になります。

🔗 関連記事

第7話あらすじ → 韓国ドラマ『北極星』第7話 あらすじネタバレ
第9話あらすじ →
登場人物まとめ → 韓国ドラマ『北極星』登場人物紹介|相関図の主要10人

コメント

タイトルとURLをコピーしました