イカゲーム第5話（シーズン3）あらすじ・感想・考察

📝 最終ゲーム開幕、揺れる心と命の決断

『イカゲームシーズン3』第5話では、ついに最終ゲームがスタート。ギフンは殺人を拒み、ノウルは命を懸けて名簿を抹消しようとする。脱出を試みる仲間、暴走する参加者たち——極限状態で繰り広げられる生と死の攻防が描かれます。

ナイフを手にホールに戻ったギフンは、眠る参加者たちを前に葛藤する。そこに現れたのは、セビョク（シーズン1）の幻影。「あなたはそんな人じゃない」という言葉に、ギフンは殺人を踏みとどまる。

フロントマンはその姿を見て涙を浮かべる。そして、近づいてきたジュノの船に向けて「これ以上深入りするな」と呼びかける。

一方、ギョンソクは追跡してきたピンクガードに追われていたが、ジュノにより救出される。ノウルは島に潜入し、部隊長と対決。最上階の名簿を燃やすため、エレベーターで向かう途中に乱闘となり、脇腹を刺されながらも部隊長を倒す。

そして第6ゲーム「天空イカゲーム」が始まる。9人の参加者が3つの巨大柱（□・△・○）をステージに、各ステージごとに1人を落とさなければ次に進めないというルール。

ミョンギたちは徒党を組み、他者を次々と落としていく。ミンスは幻覚に囚われてミョンギに突き落とされ、ギフンは203番を刺して排除。39番は絶望の末、自ら飛び降りる。

「おじさんはそんな人じゃない」
— セビョクの幻影がギフンに語りかけた言葉。ギフンの本質を呼び起こした決定的なセリフ。

「この子は僕の子です」
— ミョンギが336番を突き落とした直後の発言。狂気と執着の象徴的な一言。

※この回では韓国の伝統遊びに基づいたゲームは描かれていないため、記載なし。

第5話は、プレイヤーたちが「人間らしさ」を試されるエピソード。ギフンの良心、ノウルの覚悟、そして集団による支配と暴力。まさにこのシリーズのテーマが凝縮された展開です。

天空イカゲームのルールはシンプルでありながら非情で、誰かを落とすことでしか前に進めない仕組みが、究極のジレンマを生み出しています。ラストに向けて、心理と行動がより鋭く交差するクライマックスへ突入しました。

第5話では、最終ゲームという舞台を通じて、キャラクターたちの覚悟と選択が描かれました。ギフンは殺人を拒み、ノウルは命を賭け、ジュノは仲間を救う。緊迫の連続と心揺さぶる展開が続く、シリーズ屈指の重要回です。