『おつかれさま』第4話あらすじネタバレ|別れの涙と父の記憶――済州を離れるふたりの決断

おつかれさま

💡さよならは春風に乗せて――父と娘、そして未来への航路

結婚とは、夢の延長なのか、それとも忍耐の始まりなのか。
『おつかれさま』第4話では、ヤン・グァンシクとオ・エスンの結婚生活が描かれる。姑や義祖母の価値観に押し潰されながらも、母として強くなっていくエスン。そしてグァンシクもまた、家族のために身体を犠牲にしながら働く日々を送る。
過酷な環境のなかで、それでも手を取り合って生きようとする二人の夏が、静かに、そして力強く紡がれていく。


🎬 あらすじ(ネタバレあり)

出典:Netflix公式

グァンシクに嫁いだエスンは、娘・クムミョンが生まれたことで一時の幸せを感じていた。しかし、家の中では姑ゲオクと義祖母マクチョンに「男の子を産め」と言われ、寺で三千回の礼拝をさせられるなど、過酷な仕打ちを受けていた。
さらに、小豆を投げつけられ、お祓いまでされる日々。エスンは「飯炊き女」として使われ、母グァンネの言葉が現実となっていく。

ある日、ゲオクとマクチョンがクムミョンを海女にしようとしていることを知ったエスンは激怒し、大喧嘩の末、グァンシクと共に家を出る決意を固めた。

移り住んだトドン里では、謎の人物ト・ヒジョンから家賃が送られてくる。働き口を見つけられなかったグァンシクは、かつてエスンの見合い相手だったサンギルの漁船で働き始める。

だが、サンギルはグァンシクを理不尽にいじめ、沖で大怪我を負わせても船を引き返さなかった。グァンシクは右手の人差し指が動かせなくなるほどの傷を負い、それでも家族のために働き続けた。

一方、エスンは第二子を妊娠。サンギルの家を訪れた際、妻ミノクから「助けちゃダメ?」と声をかけられるも、「私は大丈夫」と笑ってみせる。しかし心の奥では、何度も涙をこらえていた。

グァンシクの苦しみを知ったエスンは激怒し、サンギルに蹴りを入れて船を辞めさせた。

1994年、成長したクムミョンはヨンボムという男性と交際していたが、義母から「貧乏な家庭出身」と蔑まれ、結婚を諦めかける。
クムミョンは母に「私は貧しい家の娘だ」とこぼすが、エスンは「それでも過去に戻ってもグァンシクと結婚する」と静かに答えた。

物語の最後、エスンとグァンシクは手を取り合って階段を降りる。その右手の人差し指は、あの日の怪我のまま、今もまっすぐには伸びていなかった。


👥 登場人物の動きと関係性

  • オ・エスン:姑や義祖母からの圧力に耐える日々の中、娘を守るため家を飛び出す。妊娠後も芯の強さを貫く。
  • ヤン・グァンシク:家族のために漁師として働くが、サンギルの漁船で右手に大怪我。エスンのためにすべてを受け入れる。
  • クォン・ゲオク(グァンシクの母):跡取りとして男児を求め、エスンに祈祷や礼拝を強要する。
  • パク・マクチョン(グァンシクの祖母):海女の伝統を重んじ、クムミョンを海女に育てようとする。
  • ブ・サンギル:グァンシクの元敵対者であり船長。グァンシクに過酷な労働を強いる。
  • ミノク(サンギルの妻):エスンに寄り添おうとするが、夫の行動に戸惑いながらも距離を詰められずにいる。
  • クムミョン:母の苦労を知らず、自身の結婚に悩むが、エスンの言葉に背中を押される。

🎯 名シーンと印象的なセリフ

  • 「三千拝をしろ」
     ゲオクとマクチョンに命じられ、寺で三千回礼拝をさせられるエスンの姿は、伝統と女性の苦難を象徴する印象的な場面だった。
  • 「クムミョンを海女にはしない」
     「母は肺の病で死んだ。飯炊き女と海女になるなと言われた」
     娘には同じ苦しみを味わわせたくないという母の叫びが心を打つ。
  • 「ぶちまけろ。後始末は俺がやる」
     グァンシクの言葉に背中を押されたエスンは、料理をぶちまけて怒りを爆発させる。抑圧からの解放を象徴する名場面。
  • 「死ぬほど好きです」
     サンギルに「女房のどこがそんなにいいんだ」と問われたグァンシクの真っ直ぐな答え。愛の強さがにじみ出るセリフ。
  • 「母さんの人生もちゃんと認めて」
     「そうね、母さんのようには生きないで。でも、幸せだった」
     エスンが母へ語る言葉は、世代を超えた女性の生き方への敬意と和解を感じさせる。

🌟 感想・考察

結婚や家族、そして「母であること」がこれほどまでに重いテーマとして描かれるとは思ってもみませんでした。

特にエスンが三千拝を強要されたシーン、胸が苦しくなった方も多いのではないでしょうか。あの一礼一礼に、女性たちが背負わされてきた期待や抑圧が重なって見えた気がします。

グァンシクもまた、愛する家族のために自ら身体を犠牲にして働く姿が描かれていました。怪我を負っても「後始末は俺がやる」とエスンを支えた彼の言葉は、シンプルながらも力強く、忘れられない名セリフでしたね。

そして、母エスンの「過去に戻ってもグァンシクと結婚する」という言葉。人生は選択の連続ですが、「つらくてもこの道を選んでよかった」と言える彼女の強さに、深い感動を覚えました。


📂 まとめ

第4話は、これまでの恋と駆け落ちの物語から一歩進み、「家族として生きていく」ことのリアルが丁寧に描かれていました。
「嫁だから」「母だから」と押しつけられる役割に苦しみながらも、それでも笑って娘を育てるエスンの姿は、本当に多くの人の心に響いたのではないでしょうか。

グァンシクの愛もまた、派手ではないけれど誠実で、だからこそ信頼できるものでした。二人の絆がさらに深まった今回、ぜひ皆さんにも、彼らの「夏の物語」を見届けてほしいと心から思います。


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