『おつかれさま』第1話あらすじネタバレ|エスンの幼少期と母娘の絆

おつかれさま

1960年代の済州島、少女エスンの原点

IUとパク・ボゴムが共演したNetflixドラマ『おつかれさま』は、1950年代にチェジュ島で生まれた賢い反抗児エスンと、愚直な「鋳鉄」グァンシクの人生を四季にわたって描く作品です。タイトルの韓国語「폭싹 속았수다」は済州方言で「お疲れさまでした」を意味し、英題「When Life Gives You Tangerines」は「苦難に直面したとき」を指す慣用句を済州島のみかんに置き換えたもの。その第1話では、主人公エスンの幼少期と母・グァンレとの深い絆が丁寧に描かれます。

🎬 あらすじ(ネタバレあり)

出典:Netflix公式

1960年代の済州島。70歳になったエスンは老人ホームで詩作活動に参加し、母を思い出す。物語は彼女の少年時代へと遡り、父の死後、エスンが父方の家族に預けられているところから始まる。父方の家は裕福でしたが、エスンは冷遇され、何度も山を越えて母グァンレの元へ行こうとしていた。エスンは詩の大会で2位を取るほどの才能を持ちながら、忙しい母にはそれが伝わっていない。

ある日、エスンが書いた詩を読んだグァンレは、娘が自分に毎日100ウォンずつ渡すと約束している内容に心を動かされる。母は父方の家に乗り込み、魚を大量に投げつけて大暴れし、エスンを連れ戻しました。ようやく母娘の生活が始まるものの、エスンは学校で理不尽に学級委員を外されて大暴れし、母は教師に賄賂を渡して娘を優遇するよう要求する。エスンは将来母に真珠のネックレスを買うと約束し、グァンレは長生きするためにタバコを捨てた。

しかし1961年、長年海女(ヘニョ)として働いていたグァンレは肺の病を患い、倒れる。残された時間が短いと悟った母は、最後の夜に貴重なアワビを煮てエスンに食べさせ、「私が死んでも義父の家で家政婦にはなるな。叔父の家に戻りなさい」と言い聞かせる。その言葉を残してグァンレは亡くなり、エスンの幼なじみグァンシクがそばで涙する彼女を支える。

母の死後、義父ビョンチョルはエスンに自宅に残り幼い義妹・義弟の世話をするよう頼む。エスンは村の女性やグァンシクの助けを借りて小さな畑を耕し、キャベツを栽培しながら家計を支えました。その後、義父が「本土で文学を学ばせる」と取り引きしたため、エスンは済州を離れる決意をしますが、グァンシクの祖母は二人の結婚を阻止しようとし、村の女たちも二人をからかいます。逃げるように走り去るエスンは「結構です!」と叫ぶ。

👥 登場人物の動きと関係性

  • オ・エスン
     10歳の少女。父の死後、父方の家で肩身の狭い生活を送るが詩を書く才能を持ち、母と暮らしたいと願う。母の死後は義父の家で家計を支えながら勉強の夢を抱く。
  • チョン・グァンレ
     エスンの母で海女。夫に先立たれ、再婚して子どもを支える。厳しいが娘を深く愛し、自分の死期を悟るとエスンに生き方を説き、大切なアワビを与える。
  • ヨム・ビョンチョル
     グァンレの再婚相手でエスンの義父。遊び人で家計を支えないが、グァンレの死後はエスンに家事や弟妹の世話を任せる。
  • グァンシク
     エスンの幼なじみ。寡黙で誠実な少年として描かれ、いつもエスンを陰ながら支える。母の死後も食べ物を運び、畑仕事を手伝い、彼女の将来を見守る。
  • 父方の家族・叔父
     富裕な家でエスンを引き取るが、冷遇し家政婦同然の扱いをする。エスンの詩を読んだ母が怒りを爆発させる原因となる。
  • 学校の先生
     学級委員に票を得たエスンではなく有力者の息子を選び、母から賄賂を受けて対応を改める。
  • グァンシクの祖母
     孫の結婚を阻止したいと思い、エスンを追い払う。

🎯 名シーンと印象的なセリフ

  • 詩が母の心を動かすシーン
     エスンは夜なべして詩を書き、「いつか母さんに毎日100ウォン渡すから、もう苦労しなくていいよ」と未来への願いを綴ります。忙しさゆえに娘の気持ちに気付けなかった母グァンレが、この詩を読んだ瞬間に涙を流し、娘を取り戻しに行く姿が印象的です。
  • 母の逆襲
     父方の家で粗末に扱われる娘を守ろうと、グァンレが魚かごをぶちまけて怒鳴り込む場面は迫力満点。彼女は「こんな扱いをされる娘を渡すものですか!」と叫び、エスンを抱きしめます。
  • 母の遺言とアワビの夜食
     死期を悟ったグァンレは、貴重なアワビを柔らかく煮てエスンに食べさせ、「絶対に義父の家政婦になるな。叔父の家に戻りなさい。私があなたの味方になれない代わりに、この先つらくなったら誰かに頼りなさい」と言い聞かせます。母の声は弱々しくも愛に満ちており、視聴者の涙腺を刺激します。
  • エスンの決意表明
     グァンシクの祖母に追われたエスンが「お嫁に行きませんから!」と叫びながら走るラストシーンは、少女の意地と未来への希望を象徴しています。

🌟 感想・考察

第1話は過去と現在を行き来しながら、少女エスンの原点を描き出します。母グァンレは海女として家族を支え、厳しくも深い愛情を注ぐ姿が描かれ、病に倒れるまでの懸命な生き方には胸が詰まりました。エスンが書いた詩が母の心を動かし、家族の在り方を変えていく展開に感情移入せずにはいられません。

また、エスンの周囲には常にグァンシクがいます。寡黙で不器用ながら彼女のために食べ物を運び、畑を手伝う姿は、後のラブラインの伏線とも感じられます。母の遺言に従いながらも、義父の家に留まって弟妹の世話をするエスンの責任感にも驚かされました。

「お疲れさま」というタイトルには、人生の苦難を乗り越えた人へのねぎらいの意味が込められていると紹介されています。第1話を通じて、エスンと母の「よく頑張ったね」という言葉の重みを強く感じました。済州島の方言や1960年代の風景が丁寧に再現され、まるで韓国版朝ドラのような温かさを感じます。

📂 まとめ

第1話では、主人公エスンの幼少期と母グァンレの愛情が中心に描かれました。母が海女として家族を支えながら肺の病で亡くなり、彼女の遺言がエスンのその後の人生を方向付けます。幼なじみグァンシクとの出会いも描かれ、二人の関係性が今後の物語の軸になることが示唆されました。全体を通して、家族愛と女性の強さが濃密に描かれ、今後の展開が期待される幕開けです。

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第2話あらすじ → 『おつかれさま』第2話あらすじ
登場人物のまとめはこちら → 『おつかれさま』キャスト相関図&登場人物紹介


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