今、私たちの学校は、 第9話あらすじ・感想・考察|非情な命令と絶望の夜

今、私たちの学校は...

📝 「希望が絶望に変わるとき」

屋上に取り残された生徒たちを救うはずのヘリが、無慈悲にも飛び去っていった第8話。その衝撃の余韻が残るなか、第9話では政府の決断がさらなる絶望を呼びます。仲間の死、迫る軍の銃口、そして母との再会——。チョンサンたちは過酷な運命の中で、生き残るための新たな一歩を踏み出していきます。


🎬 あらすじ(ネタバレあり)

ゾンビの能力に覚醒したナムラは、屋上でチョンサンに襲いかかるグィナムを撃退し、外へと突き落とす。

その頃、刑務所の避難所では、ジェイクがチン・ソム司令官に科学教師ピョンチャンのPCについて報告していた。ウイルス開発の記録が残されていると知った司令官は、特殊部隊を招集し、回収作戦を命じる。

屋上には再びヘリが着陸し、兵士が科学室のパソコンを無事に回収。だがその直後、避難所から衝撃の知らせが届く。半ゾンビのウンジが暴走し、先に救出されていたチョルスを襲い命を奪ったのだ。さらに複数の兵士も犠牲になった。

無症状感染者の危険性を痛感したチン司令官は、生徒たちの救出を中止するよう命令を下す。

屋上で必死に救助を求めるチョンサンたちに向け、兵士は申し訳なさそうに銃を向けたまま、ヘリで飛び立っていった。

夜になると激しい雷雨が校舎を打ち付ける。雷鳴に混乱するゾンビの様子を見たオンジョたちは、この隙に裏山から脱出する計画を立てる。

校舎を出て山道を進む途中、チョンサンはゾンビ化した母親と遭遇する——。


👥 登場人物の動きと関係性

  • ナムラ:屋上でチョンサンを守るためグィナムを突き落とす。ゾンビ化の進行が進んでいるようにも見える。
  • ジェイク:PCにウイルス関連データがあることを司令官に伝える。生徒の救助を願うも報われない。
  • チン・ソム司令官:ウンジの暴走を知り、生徒救出の中止を命令。非情な決断に踏み切る。
  • ウンジ:避難所でチョルスを襲い死亡させる。もはや理性を失った半ゾンビとして扱われる。
  • チョンサン:母との再会を果たすも、彼女はすでにゾンビとなっていた。精神的ショックが大きい。

🎯 名シーンと印象的なセリフ

名シーン

パソコンを回収した兵士たちが、助けを求める生徒たちに銃口を向け、無言で飛び去る場面。絶望と裏切りが交錯する冷酷な描写。

印象的なセリフ

「助けて……お願い、私たちはここにいるのに……」
生徒たちの叫びに、誰も応えない。生存者でありながら“排除対象”とされた瞬間の痛みが響く。


🌟 感想・考察

政府の決断、残酷すぎましたね…。
助かる希望が見えた直後に「救助はしない」と言われたら、生徒たちの心が折れるのも無理はありません。

しかもウンジの暴走が引き金になったと知ると、また別の怒りが湧いてきます。無症状感染者=全員排除という極端な判断は、正義か、それとも恐怖からの逃避か……。

チョンサンが母親と再会したシーンも胸が締め付けられました。母のチキン店のメニュー、優しい言葉、全部が彼の中で蘇ったはずなのに、それがゾンビの姿で現れるなんて…。あの表情、きっと一生忘れられません。

そしてナムラの力が強まっていく一方で、彼女自身の理性がいつまで保てるのかも心配になってきました。


📂 まとめ

第9話は、これまでで最も非情で心をえぐる展開でしたね。
「助けてくれる」と思っていた存在に裏切られること、愛する人の変わり果てた姿に出会うこと…そのどれもが彼らの精神を削っていきます。

けれど、雨の中で作戦を立てる彼らの姿にはまだ希望が残っています。
彼らの選択、そして友情や絆がどう描かれていくのか、次回が待ちきれません。


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第8話のあらすじはこちら → 今、私たちの学校は、 第8話あらすじ
第10話のあらすじはこちら → 今、私たちの学校は、|第10話あらすじ
登場人物まとめはこちら → 『今、私たちの学校は、、』登場人物・キャスト紹介


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