【巫女と彦星】第8話あらすじネタバレ|“抑魅法”で結ぶ手、三者三様の告白と“霊眼”が開く夜

巫女と彦星

📝 さよならの練習 ― ほどけない約束の理由

憑依“ボンス”の余波が続く中で、手をつなぐことが守りの条件として最大化され、恋と呪いが同時に進行する回です。ソンアとギョヌの相互お守り(抑魅法)、家前の相互告白、そしてジホの正面告白まで——甘さが増す一方で、ヨムファの“和合術”によりギョヌの感覚がさらに開き、ついに**幽霊が見える(霊眼の開眼)**段階へ。学園×怪異×恋が最も濃く交差しました。


🎬 あらすじ(ネタバレあり)

出典:tvN公式

物語は、トンチョン(霊母)がかつてヨムファの「亡き子を戻す」という執念を止めた過去の回想から始まる。以来、ヨムファは執着を手放せず、“禁忌の家”に澱む悪意と結びついて現在へと尾を引いていることが示唆される。

憑依の余波が残る現在。ギョヌはソンアと手をつないでいる間だけ正気が長く保てるため、二人は登下校も校内移動も“手つなぎ”で通す。包帯やカーディガンの袖でさりげなく覆い、視線を避けながら一日をやり過ごす。夕暮れ、家の前で立ち止まったソンアは「守りたいから、そばにいる」とまっすぐに告げ、ギョヌも「守りたかったから来た」と返す。そこへジホが現れ、自分もソンアが好きだと正面から宣言。三人の想いが初めて同じ場所で交差する。

夜、“丑の刻”が近づくとボンス(ギョヌに取り憑いた悪霊)の力が強まる。大巫(長老)は安全を理由にソンアへ接触禁止を命じるが、外からの揺さぶりで場が荒れ、ボンスが危険な動きを見せる。ソンアは“天地仙女”の作法をかなぐり捨て、素の声でギョヌの名を呼び、手の温度でこちら側へ引き戻す。さらにギョヌは銃声の着信音をトリガーにボンスのトラウマを突き、「誰も傷つけない」と誓約を引き出す。力任せの封じではなく、記憶と合意で暴走を止める選択だった。

緊張が収まると、皮肉にもボンスはソンアに**「抑魅法」を教える。これは互いを“人間お守り”にして運を分け合い、外部の干渉を弱める**手立て。二人は相互の手に小さな護符を忍ばせ、呼吸と歩幅を合わせる“相互お守り”の段取りで日常へ戻す準備を整える。

しかしヨムファは退かない。彼女は**「和合術」で自分とボンスを結び、悪気運の回路をギョヌへ転送する。副作用はすぐに現れ、ギョヌの感覚は霊耳(聞こえる)から霊眼(見える)へと段階が進む。アーチェリーの会場で的に狙いを定めた瞬間、ギョヌは幽霊の“姿”そのものを目撃**してしまい、世界の輪郭が変わる。甘い“相互告白”の余韻と、開いてしまった感覚の恐怖が同時に押し寄せ、第8話は次の対峙を予感させながら幕を下ろす。


👥 登場人物の動きと関係性

  • ソンア(チョ・イヒョン)
    丑の刻でも“素の声”と手の温度でギョヌを制止。抑魅法で“相互お守り”へ移行し、守りの設計をアップデート。
  • ギョヌ(チュ・ヨンウ)
    憑依の波に揺れながら、銃声着信をスイッチに誓約を引き出す。家前で相互告白。終盤、ついに霊眼が開く
  • ジホ(チャ・ガンユン)
    正面告白で立場を明確化。感情は複雑でも、二人の“守り”の実務には協力的。
  • ヨムファ(チュ・ジャヒョン)
    和合術で外圧を強める主導役。トンチョンとの過去が現在の対立の火種に。
  • トンチョン(霊母)/大巫(長老)
    介入と制限で事態の悪化を止めようとするが、最終的には誓約相互お守りの新ルールを容認。
  • マンシク(花郎総管)
    結界運用と後方支援。ヨムファの意図を読み、周辺の火種を最小化する実務担当。

🎯 名シーンと印象的な要素

  • 包帯で“手つなぎ”を隠す通学シーン:青春と怪異の同居を可視化する巧みな小道具演出。
  • 丑の刻の“素の声”:大技の祓いではなく、呼びかけと手の温度で止める倫理。
  • 銃声着信による“誓約”:暴力でなく記憶を使って制御する、作品らしい解法。
  • 抑魅法 vs. 和合術守り(運の分配)と呪い(悪運の接続)、鏡像関係のルール提示。
  • アーチェリー会場の“霊眼”開眼:恋の高揚直後に恐怖を差し込む、緩急の効いたクライマックス。

🌟 感想・考察

“触れること”をめぐる設計がいよいよ洗練されてきましたね。抑魅法=相互お守りは、これまでの一方向の守りを合意と対等性の物語へ押し上げていて、とても好感が持てました。
一方、ヨムファの和合術が齎した“霊眼の開眼”は、二人の関係にとって最も危うい副作用です。恋は加速するのに、世界は冷たく広がる——この温度差が本作の魅力を強く引き立てていました。


📂 まとめ

相互お守りで結び直した甘さと、霊眼の開眼という冷ややかな現実が同居するターニングポイントでした。次回は、開いた感覚をどう飼いならすか、そして**出所の線(ヨムファ×禁忌の家)**にどう切り込むかが見どころになりそうです。


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