【巫女と彦星】第4話あらすじネタバレ|甘い余韻と“禁忌の家”、揺らぐ信頼の予兆

巫女と彦星

禁じられた選択 ― 一歩が運命を変える

前回の“恋人つなぎ”の余韻から始まり、ソンアとギョヌの心の距離が近づく一方で、世界は一段とダークな相を見せます。ソンアは“人間お守り”の延長でささやかな守りを続け、禁忌の家の調査は不穏を増幅。さらにインフルエンサー巫女・ヨムファの挑発や“正体バレ”の気配が、二人の関係に薄いひびを入れていきます。視聴率は約3.5%で推移し、ランタイムはおよそ62分。甘さと不安が交錯する構成でした。


🎬 あらすじ(ネタバレあり)

出典:tvN公式

前夜の“恋人つなぎ”の余韻に浸るソンアは、祈祷の場でも思わず頬が緩むほど心ここにあらずで、ギョヌも弓の練習の合間に手の感触を思い出しては微かな笑みを浮かべる。甘い空気が漂う一方で、心霊配信者が禁忌の家に勝手に入り込み、警告を無視して撮影を続けたために“何か”に襲われる騒動が起き、ドンチョンとソンアは改めてこの家の穢れに向き合う決意を固める。

廃屋に赴くにあたり、ドンチョンはしめ縄と塩を用意して「きょうは幽霊に頼むのではなく人に頼むのだ。心をつかみにいく」と言い含め、ソンアは「他人が“21日以内に死ぬ”と言っても私は諦めない」と応じる。彼女がギョヌを守り始めて13日目、残り8日で厄が抜けるという心づもりで、二人は家の浄めにかかる。

学校では、ソンアが“人間お守り”の延長としてリップバームを差し出すなど“日常に紛れる守り”を続ける一方、クラスでは面の巫女=ソンアという噂が再燃し、彼女は笑顔で受け流そうとする。苛立ったギョヌは周囲に強く反論して彼女を庇うが、ソンアが自分を貶める言葉を黙って呑みこむ姿に怒りがこみ上げ、二人は小さくすれ違う。放課後、ギョヌはジホの射場練習を手伝い、ジホはソンアが好きだと率直に打ち明ける。

同じ頃、ヨムファが納骨堂を訪れて祖母の写真に護符を書き込み、ギョヌのもとで独自の“厄祓い”を断行する。ドンチョンとソンアが禁忌の家で祓いに当たっているその時間に、ヨムファはギョヌの“家族”を盾にした儀式で彼の不安を煽り、ソンアの知らぬところで“不運の出所”に自分の線を引こうとする。

翌朝、ソンアは教室で噂の火消しに追われ、ギョヌは彼女を守りたい一心で周囲と口論になる。行き過ぎた言葉でソンアを傷つけたことに気づいたギョヌはその夜「悪かった、会って謝りたい」とメッセージを送り、ソンアは走って会いに行く。停電で公園が闇に沈むなか、ギョヌは「笑うと余計にいじめられた」と過去の痛みを吐露し、ソンアは抱きしめて「もう昔のことは考えないで。私は温かい」と応える。暗闇の中で二人の手が重なり、世界が少しだけ明るくなる。

翌日は自転車通学で並走し、束の間の春風を感じる二人。ところが夜、禁忌の家へ向かったソンアの前にヨムファが現れて、挑発めいた言葉とともに儀式の舞へと引き込む。そこへギョヌが足を踏み入れ、仮面の巫女=ソンアの姿を目撃。ようやく芽生えた信頼は一瞬にして揺らぎ、ソンアがひた隠しにしてきた“守り”の正体が、最悪の形で露わになる。第4話は、甘さの余韻と正体露見の痛みが背中合わせに置かれ、ふたりの関係が岐路に立つ場面で幕を閉じる。


👥 登場人物の動きと関係性(第4話)

  • ソンア(チョ・イヒョン)
    “人間お守り”を日常化。リップバームなどさりげない守りでギョヌを支えつつ、禁忌の家の再調査に踏み込む。
  • ギョヌ(チュ・ヨンウ)
    心の温度を取り戻しつつも、面の巫女映像と周囲の噂で揺らぎ、ソンアの正体に気づき始める。
  • ジホ(チャ・ガンユン)
    二人の距離の変化を感じ取り、友としての矜持と“好き”の感情の間でもがく。
  • ドンチョン
    禁忌の家の穢れに再挑戦。赤子霊の存在から“出所”の特定を急ぐ。
  • ヨムファ(チュ・ジャヒョン)
    納骨堂での挑発的な儀式でギョヌを逆撫でし、悪意の線と交わる“異物”として台頭。
  • ヤン・ジュソプ(コーチ)
    ギョヌの練習環境を整え、再起の足場を維持する“現実的な支え”。

🎯 名シーンと印象的な要素

  • “日常に紛れる守り”
    リップバームを介したケアが、スキンシップの照れと守りの実効性を両立。
  • 禁忌の家と“赤子霊”
    生贄の痕跡を思わせるディテールと、乳児めいた影が“穢れの根”を示す。
  • 納骨堂の挑発
    ヨムファの儀式に動揺するギョヌ。信頼の綻びが明確化する契機。

🌟 感想・考察

恋の高揚を**“日常の守り”でじっくり温めながら、同時にヨムファ/禁忌の家**の線で世界の“悪意”を立体化させた印象です。甘さと不穏が交互に波打つため、視聴体験に緊張が保たれますね。また、正面からの告白や劇的な救出ではなく、小さな配慮の反復で心を動かす描写は、この作品らしさをよく体現していると感じました。終盤の“正体”の気づきは痛みを伴いますが、二人の関係を次段へ押し出すための必然にも見えます。


📂 まとめ

守り=ふれあいの延長というテーマを丁寧に掘り下げつつ、禁忌の家×ヨムファの不穏を前面化し、物語を次の段階へ押し上げました。甘さの直後に走る信頼の揺らぎが第5話への牽引力になっています。ここからは、“出所”の解明と“正体”をめぐる対話が要となりそうです。


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