【巫女と彦星】第2話あらすじネタバレ|“厄”が呼ぶ火の怪異と、祖母の死が引き裂く二人

巫女と彦星

📝 祈りの矢 ― 届かない言葉が心を揺らす

男子トイレの“水の怪異”騒動の余波から始まり、今度は“火”の力を帯びた怪異がギョヌの周囲で連鎖します。ソンアは正体を明かさずに護符で守り続けますが、終盤にはギョヌの祖母の訃報が二人の関係に大きな断絶を生みます。初恋のときめきと喪失の痛みが交錯する、緊張感の高い一話です。


🎬 あらすじ(ネタバレあり)

出典:tvN公式

男子トイレの“水の怪異”騒動の直後、関係生徒に清掃の罰が言い渡され、ソンアは教師からも厳しく叱責を受ける。校内にはなお霊の痕跡が残っており、ギョヌの周囲にまとわりつく“厄”の濃さが増していることを、ソンアだけが敏感に察知していた。

ソンアは正体(天地仙女)を伏せたまま、護符を“長く滞在する場所ほど効力が増す”理屈でギョヌの身辺に忍ばせ、見えない防御網を広げていく。しかし当のギョヌは巫女や祈祷に強い拒否感を示し、彼女の接近を奇妙に感じて距離を置こうとする。彼の拒絶と、ソンアの秘匿の守り――二人の歩幅はかみ合わないまま、静かに緊張が高まっていく。

やがて校内の物置で“火の霊”が活性化し、ギョヌは炎に巻かれかける。ソンアは現場へ走り、ジホの機転(消火器の投入)と護符で火勢を制し、ギョヌを再び死から引き戻す。彼の過去には、エリートのアーチェリー選手でありながら不運の烙印を押され、「放火犯だ」という心ない噂まで背負った傷がある。追い詰められたギョヌは倉庫に身を潜め、かつて投げつけられた「お前なんて死ねばいい」というメッセージを思い出して絶望に傾く。炎が迫るその瞬間、ソンアは迷いなく火中へ飛び込み、彼を抱えて脱出する。

この“火”の一件のさなか、ギョヌのスマホには祖母オ・オクスンから最後の電話が入っていたが、彼は出られなかった。彼が炎と対峙しているまさにその時、祖母は一人で息を引き取る。残酷なすれ違いは、ギョヌの心に取り返しのつかない喪失感を刻み、ソンアは彼の孤独を思って胸を締め付けられる。

夜更け、ソンアの前に現れたオクスンは穏やかに「自分の代わりにギョヌの手を握ってほしい」と託す。その姿がすでにこの世の者でないことを悟ったソンアは、祖母の死を確信し、「必ずギョヌを生かす」と涙ながらに誓う。斎場へ駆けつけた彼女を、巫女を嫌悪するギョヌは悲嘆と怒りのまま拒むが、ソンアは退かずに“誰にも知られない守り”を続ける覚悟を固める。


👥 登場人物の動きと関係性

  • ソンア(チョ・イヒョン)
     厄に引き寄せられる怪異からギョヌを守るため、護符の“秘匿防御”を実行。正体は伏せたまま現場対応をリード。
  • ギョヌ(チュ・ヨンウ)
     火の霊に狙われ、度重なる危機に見舞われる。祖母の死で孤独が決定的に。巫女への嫌悪が斎場で爆発。
  • ジホ(チャ・ガンユン)
     ソンアの“裏方”として機転を利かせ、校内の救出劇をサポート。
  • オ・オクスン(キル・ヘヨン)
     ギョヌの唯一の安息。二人を家に招き、ソンアの善意を受け止めるが、その後に急逝。物語の重力を深める存在。

🎯 名シーンと印象的なセリフ

  • 倉庫の“火霊”パニック
     炎に囲まれたギョヌを、ソンアとジホが連携して救い出すスリラー演出。
  • 祖母の家での“秘密の防御”
     温かな食卓の裏で、ソンアは護符をそっと配置。祖母は真意に気づき、静かに感謝する。
  • 斎場での断絶
     巫女姿のソンアに、怒りと悲嘆をぶつけるギョヌ。
     >「もう放っておいてくれ」— 喪失の痛みがそのまま言葉になる。

🌟 感想・考察

“守る側/守られる側”の立場が固定されないことを丁寧に示していました。ギョヌの拒絶は単なる反抗ではなく、過去に“巫女の助力で傷ついた経験”への反射であることが仄めかされ、彼の不信に合理性を与えています。そのため、斎場での反発は痛ましいながらも理解可能で、二人の関係は“衝突を経て深まる”余地を強く感じました。

また、“水→火”と要素が移り、厄が実体化していく描写は、世界観の広がりと緊張度の上昇を同時に達成しています。ソンアが選ぶ“秘匿の守り”は、正体を明かせない倫理的ジレンマでもあり、物語の推進力として機能していました。


📂 まとめ

初恋の高揚感に“喪失の現実”を重ねることで、作品のトーンを一段深くしました。ギョヌの孤絶とソンアの決意は明確になり、以後の「信頼の獲得」と「厄の正体」の解明が大きな柱になると考えられます。次回以降、二人が“守る—守られる”の非対称をどう乗り越えるのか、引き続き注目したいところです。


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第3話あらすじ →
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