予兆の灯 ― 小さな違和感が始まりを告げる
2025年6月よりtvNで放送され、Amazonプライムビデオにて日本独占配信中の韓国ドラマ『巫女と彦星』。
巫女の力を持つ高校生ソンアと、謎めいた転校生ギョヌの運命的な出会いを描く本作は、ファンタジーと青春ラブロマンスが絶妙に交差する異色の作品です。
第1話では、「死のカウントダウンが見える」少女と、“死の運命”を背負って現れた少年の物語が動き出します。この記事では、あらすじネタバレから登場人物、名シーン、感想まで詳しくご紹介します。
🎬 あらすじ(ネタバレあり)

ソンア(チョ・イヒョン)は、昼は高校生として受験に追われる日々を送りながら、夜は“天地仙女”として霊を鎮める巫女の役目を果たしている。普通の少女としての生活と、霊の世界に関わる責務との間で、日々疲弊していた。
ある夜、神聖な法堂で祈祷をしていたソンアのもとに、一人の少年が“逆さま”に入ってくるという異様な出来事が起きる。彼の姿は、ソンアが夢で何度も見た「死ぬ運命の少年」と瓜二つだった。
翌日、ソンアの高校に転校してきたのは、まさにその少年・ペ・ギョヌ(チュ・ヨンウ)だった。彼の額にはソンアにしか見えない「37」という数字が浮かび上がり、それが彼の“死までの日数”を意味していることを知る。
ソンアは彼の運命を変えようと、お守りを渡すなどして接近を試みるが、ギョヌは霊や巫女を信じておらず、警戒心を見せる。だがある日、学校のトイレで霊に襲われたギョヌをソンアが水鉄砲で助け、「あなたを守った」と告げる場面では、二人の距離が少しだけ縮まる。
一方、ギョヌは誰にも見せない孤独と寂しさを内に抱えており、ソンアにだけはどこか惹かれていく様子を見せている。
そして物語の終盤、幼少期のソンアを助けた少年の記憶がギョヌと重なり、二人には過去からの不思議な縁があることがほのめかされる。
第1話は、死の運命に抗おうとする少女と、その運命に巻き込まれる少年の出会いを通じて、運命、過去、そして“初恋”の始まりを静かに描いた印象的な導入回となっている。
👥 登場人物の動きと関係性
- ソンア(演:チョ・イヒョン)
霊を視る能力を持ち、夜は巫女として活動している女子高生。ギョヌの死の未来を見てしまい、彼を救おうと決意する。 - ギョヌ(演:チュ・ヨンウ)
ソンアの夢に出てきた「死ぬ運命の少年」。転校生として登場し、霊や巫女に懐疑的。冷静沈着だが孤独を抱えている。 - ジホ(演:チャ・ガンユン)
ソンアの親友。巫女であることは知らず、日常の悩みに寄り添ってくれる存在。 - ヨムファ(演:チュ・ジャヒョン)
ソンアの霊的指導者。霊との向き合い方を教え、ソンアを静かに支える巫女の長。
🎯 名シーンと印象的なセリフ
- 逆さまの登場
神聖な法堂に“逆さま”に入ってきたギョヌ。その瞬間、夢と現実が交錯し、物語が動き出す。 - 額に浮かぶ「37」
霊視の力で視えた“死までのカウントダウン”。これが物語全体の緊張感を生むトリガーに。 - 水の幽霊からの救出シーン
男子トイレに現れた幽霊を、水鉄砲で撃退するソンア。「私があなたを守ったの」という言葉が強く心に残る。
🌟 感想・考察
学園ものとしての軽やかさと、霊的世界の緊張感がバランスよく融合されていて、視聴者を自然に世界観へ引き込む構成になっていました。
特に印象的だったのは、“死まであと37日”という残酷なカウントダウンが視えるという設定。この数字が視えることで、ソンアの葛藤や使命感にリアリティが生まれ、彼女の行動一つ一つがドラマチックに感じられました。
また、ギョヌの登場方法は演出として非常にユニークで、彼の存在が「この世の者ではない」ことを強く示唆する効果を持っていたように思います。ラブロマンスとしても、初回から強く引き込まれる流れでした。
📂 まとめ
『巫女と霊能力を持つ少女と“死の運命”を背負った転校生の出会いを描いた、非常に完成度の高い導入回でした。ソンアとギョヌの過去の因縁、死の未来にどう抗っていくのか…次回以降の展開に大きな期待が持てますね。
作品全体を通じて、青春・運命・霊的世界がどう絡んでいくのか、引き続き目が離せません。
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