反撃の終着点へ──ドンジュの運命と正義の限界
韓国ドラマ『グッドボーイ』第12話では、ジュヨンの金脈を暴いた強力特別捜査チームがさらなる危機に直面します。
金の力で社会を動かすジュヨンに対し、ドンジュは正面から立ち向かうものの、パンチドランカーの悪化と組織的な罠により命の危機に陥ります。
一方、麻鬼との関係や、ハンナの父の死の真相、そして警察組織の中で交錯する正義と腐敗。すべてが最終局面に向かって動き出します。
🎬 あらすじ

ジュヨンの過去が明かされる。関税職員時代、密輸人オ・ボンチャンの下で不正に手を染めた彼は、「偽物の腕時計」を渡され騙されたことに激怒し、オ・ボンチャンを撲殺、本物の腕時計を奪っていた。
現代。ドンジュが暴いたジュヨンのコンテナ資金が報道され、ジュヨンは激昂。ドンジュからの電話に「面白くなってきた」と余裕を見せるが、組織内の信頼は崩れ始め、麻鬼も離反の姿勢を見せる。
ジェホンの家を訪ねたドンジュは、家族と過ごしながらも苦悩するジェホンを静かに支える。その直後、目眩で倒れ、症状の深刻さが明らかに。
新生・強力特別捜査チームが結成され、ジェホンも復帰。だが麻薬キャンディーの流通により、16歳の少年が死亡する事件が発生。ドンジュは現場で麻鬼を見つけ、追跡の末に保護。麻鬼も罪悪感から謝罪し逮捕される。
しかし、麻鬼は護送中に逃走し、ジュヨンの元へ。子どもに薬が渡ったことで怒りを見せるも、ジュヨンは意に介さない。
ドンジュは捜査中にオ・ジョングの部下から襲撃され、パンチドランカーの症状で戦えず重傷を負う。ジュヨンの手により、過剰な麻薬を打たれ意識を失うが、麻鬼が密かに解毒薬を託して救おうとしていた。
市民通報によって、ドンジュは「刃物を持った麻薬中毒犯」として報道され、ジュヨンは懸賞金をかけて追い詰める。
ジョンヒョンは負傷しながらもドンジュを救出。兄ソクヒョンの協力で治療を受けさせる。その場に駆けつけた仲間たちに囲まれ、ハンナの涙を見ながらドンジュは微笑む。
だが未だ状況は打破できていない。最後、ハンナは銃を手に、ジュヨンの元へ一人向かう――。
👥 登場人物の動きと関係性
- ドンジュ:ジュヨンを追い詰める中、重症を負い、命の危機に。麻鬼の助けで一命をとりとめるが、社会的には麻薬犯罪者として報道される。
- ジュヨン:組織の崩壊と資金流出に追い込まれるが、なお強大な力を保ちドンジュに懸賞金をかける。過去の闇も露呈。
- ハンナ:ドンジュの状態を見て涙を流し、彼のために再び銃を手にする。
- ジョンヒョン:兄に頭を下げてドンジュを救出。警察官として以上に、人としての信念を貫く。
- ジェホン:家族のために苦しむ中、仲間に支えられ、再び捜査に合流。
- マンシク:新生・特別捜査チームを主導。
- 麻鬼:葛藤の末、ドンジュに手を差し伸べる。自身も裏切られ始める。
🎯 名シーンと印象的なセリフ
- 「謝る相手が違う。死んだあの子に謝れ。」(ドンジュ)
→麻鬼に向けた静かな怒り。ドンジュの正義が揺るがないことを象徴する場面。 - 「本物が欲しかった!」(ジュヨン)
→裏切られた過去が彼の狂気の原点であったことを明示する印象的な回想。 - 「君に嘘はつかない。君を覚えてるのは、あの人だけだろ?」
→麻鬼にジュヨンが放った不気味な一言。信頼と脅迫が入り混じる人間関係を象徴。
🌟 感想・考察
ドンジュの正義が大きな試練を迎えました。
彼の身体的限界と命を賭けた行動は、まさに「個人の正義がいかに脆く、危険と隣り合わせであるか」を描き出していたように感じます。
また、ジュヨンというキャラクターの過去が明かされたことで、「なぜ彼がここまで悪に染まったのか」という内面にも一定の説得力が加わりました。ただし、その凶行に対する正当性はなく、彼の狂気はもはや社会そのものを揺るがす脅威へと変貌しています。
そして、ドンジュの仲間たち――特にジョンヒョンとジェホンの行動は、信頼・友情・使命感の交錯するヒューマンドラマとして視聴者に強い印象を与えました。
次回、ハンナが単身でジュヨンに挑む展開が予告される中、物語はいよいよ最終章へ。命を賭けた正義の行方に注目です。
📂 まとめ
これまでの正義の積み重ねが最大のピンチを生み出すという、非常にシリアスな展開でした。
ドンジュの苦境、ジュヨンの反撃、そして仲間たちの再集結。それぞれの信念が試され、決断が迫られる場面の連続でした。
ドラマとしての緊張感が最高潮に達しつつある今、視聴者としても目が離せない展開が続いています。
果たして、正義は勝てるのか――。次回第13話でのハンナの行動が、すべての鍵を握ることになりそうです。
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