命懸けの「好きです」と、会社を賭けた切り札。
極限の倉庫火災から奇跡的に生還したオ・ミソンは、自分の本当の気持ちをずっと胸にしまっていたことに気付きます。命を賭けた救出劇の後、彼女はカン・テプンへ愛を告白し、2人の恋愛がようやく始まりました。一方、手術用手袋の納品を巡る危機はさらに深刻化し、テプン商事は倒産寸前――。恋とビジネスの両方で切り札を繰り出す第13話を、視聴率7.3%を記録した臨場感そのままに振り返ります
あらすじ(ネタバレあり)

倉庫火災で命を落としかけたオ・ミソン(キム・ミンハ)は、病院で目を覚ますやいなやカン・テプン(ジュノ)に「好きです。付き合いましょう。私たち」と直接告白する。テプンは「今ここで? こんなところで何だよ」と驚き、照れ隠しのように後で改めて聞きたいと答える。退院後も2人は見つめ合う時間を重ね、ミソンの謝罪にテプンは「僕の間違いです。これからは絶対に一人にしません」と約束し、ミソンも「とてもとても好きです」と再び気持ちを伝える。テプンは「いや、愛してる」と応じ、2人は初めてのキスを交わして本格的な恋人関係へと踏み出す。
しかし倉庫火災は事故ではなかった。ピョ・ヒョンジュン(ム・ジンソン)がチャ・ソンテク(キム・ジェファ)を脅して手術用手袋の入庫日と保管場所を聞き出し、故意に放火したのである。火災により手袋在庫はすべて焼失し、納品期限まで1週間という段階で代替物量を確保しなければならなくなる。アメリカ本社は生産再開まで3か月かかると通報し、調達庁も納品延期を認めないため、失敗すれば契約は2位のピョサンソンに移り、会社は倒産の危機に陥る。テプン商事は手袋を確保するため奔走し、ピョサンソンが2週間前にイーグルスへ300万個もの大規模注文を出していた事実を掴む。テプンはヒョンジュンに頭を下げて譲渡を懇願するものの、嘲笑で返されるだけだった。
夜、テプンは父の重荷を思い返しながら一人で酒をあおり、自らの責任の重さを痛感する。その矢先、チャ・ソンテクが借用証を探しているところに遭遇し、彼女がピョ・バクホ(キム・サンホ)から金を受け取る代償として息子まで脅かされていたことを知る。借用証の存在を知ったテプンは翌日バクホのもとを訪ね、ピョサンソンの在庫を売らなければ損失が雪だるま式に膨らむと理路整然と説き、さらに父から持ち去った金や借用証という弱みをほのめかして揺さぶりをかける。この虚勢は成功し、手袋を譲り受けられたことを知ったヒョンジュンは激怒して現場に乱入する。怒りのあまりテプンを殴ろうとするその瞬間、ミソンが現れて彼の頬にビンタを叩き込み、倉庫放火の犯人がヒョンジュンだと直感する。
登場人物の動きと関係性
カン・テプン(ジュノ) – 倉庫火災でミソンを救出した後、彼女から愛の告白を受けて戸惑うものの、やがて気持ちに応えて恋人関係を始めます。会社の存亡をかけて手術用手袋の再調達に奔走し、ピョサンソンに対しては大口注文の負担と借用証を駆け引きに用いて主導権を握ります。父の重責を引き継いだことを痛感しながらも、強いリーダーシップを発揮します。
オ・ミソン(キム・ミンハ) – 火災の恐怖で自分の未練を悟り、病院で目覚めるなり「好きです。付き合いましょう」とテプンに告白します。退院後も積極的に愛情表現を続け、2人の関係を深めます。手袋を守れなかったことを謝罪し、テプンの支えになろうとする姿勢が印象的です。終盤ではヒョンジュンの暴力に立ち向かい、倉庫放火の犯人だと直感してビンタを見舞います。
ピョ・ヒョンジュン(ム・ジンソン) – テプン商事の競合企業ピョサンソンの御曹司。チャ・ソンテクを脅して倉庫の情報を聞き出し、自ら放火するという悪質な行為でテプン商事を追い詰めます。自社の大口注文が暴露されたことで逆上し、テプンに暴力を振るおうとしますが、ミソンのビンタにより一矢報いられます。
ピョ・バクホ(キム・サンホ) – ヒョンジュンの父親でピョサンソンの社長。借用証の件で弱みを握られており、テプンから巧みな交渉を受けます。結果的に手袋をテプンに譲ることになり、息子との間に溝が生じます。
チャ・ソンテク(キム・ジェファ) – テプン商事の社員。夫の事業が傾きピョ・バクホから金を受け取っていたため、ヒョンジュンに脅されて手袋の保管情報を漏らします。その罪悪感に苛まれ、借用証を探していたところをテプンに見つかります。
その他の社員 – ナムモやベ・ソンジュンらは代替物量を探すため奔走し、テプンの交渉を支えました。
名シーン&印象的なセリフ
ミソンの告白シーン – 倉庫火災から救われた直後、病院で目覚めたミソンがテプンに「好きです。付き合いましょう。私たち」と告白する場面は、多くの視聴者を感動させました。予想外のタイミングに戸惑いながらも嬉しそうなテプンの表情が印象的です。
退院後のやり取り – 退院後にテプンが「好きな人を見ているとどう?」と甘く問いかけ、ミソンが「聞かなかったことにするって言ったのに?」と照れつつ返す会話は、2人の距離が一気に縮まったことを示しています。テプンの「僕は良いけど。こうやって見ているから」という返答も胸キュンポイントでした。
テプンの駆け引き – ピョ・バクホとの交渉で、テプンが「300万個もの在庫処理に苦しむ状況では、売らなければ損失が雪だるま式に膨らむ」と冷静に説き伏せ、父の借用証をちらつかせながら主導権を握る場面は、商社マンとしての成長を感じさせました。この強気な態度がヒョンジュンを逆上させ、ドラマの緊張感を高めています。
ミソンのビンタ – ヒョンジュンがテプンに殴りかかろうとした瞬間、ミソンが現れて彼の頬に鋭いビンタを叩き込むシーン。彼女が放火の犯人だと直感する勇敢さと、正義感の強さが凝縮された名シーンでした。
独自モジュール:1997年アジア通貨危機とドラマの背景
『テプン商事』の舞台は1997年、韓国がIMF管理下に置かれた時代です。アジア通貨危機は1997年7月にタイ・バーツの暴落から始まり、マレーシア、インドネシア、韓国へと波及しました。投機的資金が引き揚げられたことで通貨が急落し、韓国では企業の収益が悪化、倒産と失業が相次ぎました。危機を受けて韓国政府は国際通貨基金(IMF)に支援を要請し、緊縮財政や銀行再編を行わざるを得ませんでした。ドラマの主人公カン・テプンが任された「テプン商事」はこのような厳しい経済環境で、従業員も資金もない中で生き残りをかけて奮闘します。第13話で描かれた手術用手袋の納品危機や、大手企業との熾烈な駆け引きは、当時の経営者たちが直面した資金不足と供給網の混乱を反映しています。さらに、劇中で重要な役割を果たす「借用証」は、金融機関の破綻で企業がノンバンクから資金を調達せざるを得なかった状況を象徴しています。実際、1997年には韓国のノンバンクが営業停止に追い込まれ、多くの企業が手形や借用書を抱えながら資金繰りに苦しんだと言われています。この歴史的背景を知ると、テプンが父の借用証を巡ってピョサンソンと駆け引きする場面の重みが一層際立ちます。
感想・考察
まず、今回最大の見どころはミソンの告白と2人の初キスでしたね。火災という極限状況からの復活直後に、彼女が迷いなく想いを伝える姿に胸を打たれました。テプンの照れた反応も愛らしく、長いすれ違いがようやく結実した瞬間でした。読者の皆さんも、思わず「ようやく!」と声が出たのではないでしょうか。
一方で、ビジネスパートは息詰まる展開でした。在庫を全焼させたヒョンジュンの悪質さに怒りを覚えると同時に、テプンがピョサンソンの弱みを見抜いて逆転する姿にスカッとしました。父の借用証という負の遺産を武器に変える発想は、単なる復讐ではなく会社を守るための戦術として描かれており、彼の成長を感じます。皆さんは、テプンのやり方に共感できましたか?
そしてミソンがヒョンジュンにビンタを放つシーン。これまで周囲に気を遣うことが多かった彼女が、仲間を守るために勇気を出した瞬間でした。ビンタ一発で視聴者の怒りを代弁し、犯人を見抜く洞察力も光っていました。恋愛面でも仕事面でも、自分の意志を貫くミソンの姿勢がますます頼もしいです。
まとめ
第13話は、恋愛面とビジネス面の両方で大きな転機となりました。ミソンとテプンが正式に恋人になり、2人の甘いやり取りが観られたのはもちろん、彼らの関係が仕事の疲れを癒やす大きな支えになっていることが伝わってきます。次回からのラブシーンにも期待が高まりますね。
一方、手袋の納品危機を巡る駆け引きは、テプン商事がどれほど厳しい状況に置かれているかを改めて実感させました。手形や借用証が飛び交う1997年の厳しい経済背景を踏まえると、彼らの戦いは単なるドラマの作り物ではなく、多くの中小企業が経験した現実と重なります。皆さんは、この物語から当時の社会情勢をどのように感じ取ったでしょうか。
最後に、ヒョンジュンとの対立はまだ終わっていません。放火の真実が明るみに出た今、彼はどんな報復に出るのでしょうか。そして借用証の行方は? 第14話ではさらに大きな山場が待っているはずです。次回も一緒に見届けましょう。
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