韓国ドラマ テプン商事 第6話 あらすじネタバレ|輸出契約と“ブラックリスト”の壁

テプン商事

売って終わりじゃない。海を渡してこそ“商売”。

「売るだけじゃ終わらない。海を渡すまでが“商売”だ。」
第6話は、安全靴7,000足の勝負を掲げるテプンとミソンが、体当たりの販促で輸出契約を勝ち取りながら、直後に海運の“ブラックリスト”という見えない壁に阻まれる一話。成功の歓喜と現実の逆風が、同じ夜に交錯する。

作品データ

  • 放送:2025年10月26日(tvN 土日ドラマ)/Netflix同日配信
  • 放送時間:韓国 21:10(KST)
  • 視聴率:世帯 全国8%台後半〜9%台、2049で自己最高更新

あらすじ(ネタバレあり)

出典:tvN公式

年明け間もないソウル。テプンは私債業者リュ・ヒギュの前で、借用書の中央に朱で染めた手のひらを押しつけ、「安全靴7,000足を完売して1億ウォンを返す」と宣言して勝負を受けた。意地と覚悟を固めた彼は、「一度、商売をやってみよう」と自らに言い聞かせる。

約束の500足ではなく7,000足の物量がソウルに届き、ミソンは倉庫の現実に顔色を失う。相談なく決めたテプンは、ポケットに大切にしまっていた「お願い券」を差し出し、怒りを鎮めてほしいと頭を下げる。

一方、仕入れ先のパク・ユンチョルは、会社の窮状を前に「7,000足完売で1億返済は不可能」と悲観し、夜のターミナルから莞島へ逃げようとする。異変を察したテプンが駆けつけて引き止め、製品への自信と“完売”への確信を語り、彼の気持ちを引き戻す。

販路は内需ではなく輸出に定める。テプンは、中国や中東ではなく欧米市場を最優先にし、労災や訴訟コストを前提とする現場では「安全=費用削減の核心価値」になると読み解く。シューパク安全靴の設計思想がその要請に合致すると判断し、作戦は“価値訴求”へ舵を切る。

まずは“見せる”こと。テプンは安全靴を履き、割れガラスの上を歩き、椅子から跳び降り、狎鴎亭仕込みのダンスまで総動員して性能を映像化。完成したビデオテープは海外の貿易会社に次々と送り出され、ロイヤル・インベスト・ケミカルが関心を示す。

商談当日。英語ピッチを徹夜で磨いたミソンは、耐久性・技術・“人のための哲学”を一貫して提示し、価格以外の価値で相手の判断をぐいと引き寄せる。テプンは「うちの最高の商社マンを信じる」と背を押し、二人はついに輸出契約を勝ち取る。歓喜の直後、テプンは父の写真に手を添え、「初めて物を売れた」と万感の思いをこぼす。

しかし出港2日前、海運会社が突然の“積載拒否”。表商船のピョ・ヒョンジュンの策略で、テプン商事はブラックリストに載せられていた。代替便の確保は時間との戦いとなり、紙の契約を「現金化」する道のりが白紙化の危機に晒される。さらにミソンは、テプンが借用書に“身体放棄”まで盛り込んでいた事実を知って激昂し、英雄的な単独行動を厳しく咎める。それでもテプンは連絡線を切らずに手を打とうと走り、ミソンも別ルートの洗い直しに踏み出す。物は売れた、だが“海を渡す”までが勝負――二人の新たな長い夜が始まる。

登場人物の動きと関係性

  • カン・テプン:販促の先頭に立ち、体当たりの実演で信頼を獲得。契約成立後は一転、物流崩壊の危機に直面し、海運・保険・法務の三面で同時対応に踏み込む。
  • オ・ミソン:英語でのピッチを完遂。“価格以外の価値”を伝えて契約へ導く。トラブル発生後は代替船社の当たり先を分担し、社外調整の要に。
  • リュ・ヒギュ:前話の“無茶な担保”の圧力を背景に存在感を増し、返済期限の重圧が二人の判断を急がせる。
  • ピョ・ヒョンジュン:契約成立に水を差す形で暗躍。海運の“ブラックリスト”問題との関与がにおわされ、対立は実務レベルへ拡大。
  • 社内メンバー:勝利のムードから一転、現場は徹夜態勢へ。倉庫・営業・管理の連携不備が露呈し、組織の弱点が浮き彫りになる。

名シーン&印象的なセリフ

  • 体当たり販促の一枚絵:ガラス片の上を踏みしめる安全靴の靴底。映像で“強度”を語る演出が商談の空気を変える。
  • 契約成立の握手:短い沈黙ののち、バイヤーが手を差し出す瞬間。紙一枚に凝縮された“信用”の重みが伝わる。
  • 海運キャンセルの報:電話越しの「ブラックリストです」の一言で、場の温度が瞬時に変わる。

独自モジュール:輸出実務の“詰まり”を解く—ブラックリスト対応の現実解

  • 何が止まるのか:ブラックリスト指定は“積み地での引受拒否→船積み不成立”に直結。契約があっても物は動かない。
  • 即応フロー(劇中対応の整理):①代替船社への並行当たり(複数同時)/②荷為替書類の差し替え要否確認/③保険条件の変更可否/④ペナルティ条項(遅延・不可抗力)の適用範囲確認/⑤一部ロットの分送(部分船積)検討。
  • ドラマ内の示唆:テプンは“売る”と“運ぶ”を分けて考え、ミソンは“信用を切らさない”よう連絡線を維持。二人の役割分担が実務の筋道に沿って描かれる。

感想・考察

第6話は、営業と物流の“地続き”を丁寧に描いた点が秀逸です。契約までは物語の前半、そこから船に載せるまでが後半という構造で、商社ものの醍醐味が詰まっています。
また、映像で価値を示す販促は、価格競争に陥らないための定石を押さえていました。“壊れにくさ=現場が止まらない”という言い換えは、数字に落ちる明確なベネフィットとして説得力があります。
一方、ブラックリストは“目に見えない障害”として非常にドラマ的でした。敵の工作が示唆される中でも、二人が怒りより先に実務を動かす姿勢が心地よい緊張感を生んでいます。
人物面では、テプンの前のめりな突破力と、ミソンの整理・翻訳力が相互補完となり、“相棒感”が一段と強まりました。商売は最後は人の手で進むというメッセージが、静かな手応えとして残ります。

まとめ

第6話は「売る」と「運ぶ」の境界線で物語が跳ねました。契約というゴールが、実はスタートだったと気づかされます。
ここからは代替ルートの確保、分納、保険、条項の読み直しなど、細かな実務の積み上げが勝敗を分けるはずです。
第7話では海外出張の示唆もあり、現地での再交渉や新規販路の開拓が見どころになりそうです。

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