韓国ドラマ テプン商事 第4話 あらすじネタバレ|単位勝負と釜山での新たな一歩

テプン商事

単位ひとつの知恵、砂浜の「ごめんね」、そしてクリスマスの競売——それでも前へ。

アジア通貨危機の余波が吹き荒れる1997年。父の遺した中小企業を継いだカン・テプンは、無一文に近い状態から家族と従業員を守るために知恵と勇気を振り絞る。tvN土日ドラマ『テプン商事』第4話では、たった一つの単位を武器にライバル企業を出し抜き、釜山(プサン)の国際市場で新たな商機を見出したテプンの奮闘が描かれる。視聴率は全国平均9.0%、瞬間最高9.8%で自己最高を更新し、同時間帯1位を獲得した

あらすじ (ネタバレあり)

出典:tvN公式

第4話は、テプン商事に残ったわずかな生地をめぐる逆襲から始まる。前回、差し押さえの危機にあった輸入生地を運送ドライバーがこっそり隠してくれたことで、テプンは手持ちの布を元手にピョ商船へのリベンジを企てた。契約書に単位が明記されていないことに目をつけたテプンは、取引量を「5万メートル」ではなく「5万ヤード」で換算するよう仕向ける。ヤードはメートルより短いため、同じ数値でもおよそ9%分量が減る。ピョ商船が提示した代金では不足することを指摘すると、相手は返品と往復の運送料を負担せざるを得なくなり、テプンの逆転劇が成立した。返ってきた商品をその場で原価の3倍の現金即決で売りつけ、ピョ・バクホから「面白いね、商社マン!」という屈辱混じりの賛辞を引き出した。

彼とオ・ミソンはその足で釜山へ向かい、ドル札が飛び交う国際市場で新たな輸出品を探す。為替業者チョン・チャランに会ったミソンは暗算でレートを計算し、書類を瞬時に整理して信頼を得る。一方テプンは、他社の靴を鉄パイプで叩き壊し、自社製品「シュバク安全靴」を火炎で炙っても燃えない性能を見せる社長パク・ユンチョルと出会い、その耐久性に魅了される。彼は500足を購入し、日本市場への輸出を狙うが、売価を低く設定してしまったため、予定していた資金が目減りしミソンと衝突する。

二人は海辺で言い争い、テプンは砂浜に「ごめんね」と書いて謝罪する。しかし「ごめんね」の「ゴ」と「ネ」を消し、「アンヘ(二度と怒らせない)」と読ませるユーモアでミソンを笑わせ、彼女は頬を緩める。こうして互いに歩み寄った二人は、釜山で仕入れた安全靴を東京へ売り込む計画を温める。

クリスマスの朝、テプンの家に赤い競売札が貼られ、家財道具が道端に出される。母や従業員とともに会社へ逃げ込んだテプンは「ここでまたやり直そう」と誓う。一方、ピョ・バクホは「若造が一つずつ失っていったらどんな気分だろう?」と冷笑しながらさらなる妨害を企てている。単位で逆転した爽快感と、家族を襲う新たな危機が交錯し、第4話は幕を閉じる。

登場人物の動きと関係性

カン・テプン
父の会社を継ぎ、機転でピョ商船から輸入生地を取り戻す。釜山の国際市場では安全靴の取引に挑戦し、ミソンへの謝罪で距離を縮める。主人公。オ・ミソンとパートナーのように支え合い、ピョ・バクホとは敵対関係。

オ・ミソン
テプンの右腕として生地回収や為替計算を支える。釜山で安全靴商談を仕切り、テプンの失敗に怒るが和解する。テプンの同僚で次第に心を通わせる。チョン・チャランとの商談を仕切る。

ピョ・バクホ
大手商船の代表。契約の単位変更に翻弄され、テプンに生地を高値で買い戻される。クリスマスにはテプンの家屋を競売にかけるなど執拗に攻撃。テプンの宿敵。金と権力で若者を追い詰める存在。

チョン・チャラン
釜山国際市場の為替業者。膨大なドル現金を扱い、ミソンの暗算力に感心して取引を任せる。ミソンの商才を認め、今後の取引の伏線となる人物。

パク・ユンチョル
「シュバク安全靴」社長。安全靴の耐久性をパフォーマンスで証明し、テプンに500足を売る。新規サプライヤーで、研究者気質の商売人。テプンの短慮を諫める助言者でもある。

名シーン&印象的なセリフ

  • 単位逆転の爽快な一言:テプンは契約書の単位をヤードに変更して取引量を減らし、ピョ商船に返品と送料負担を迫った後、「面白いね、商社マン!」と挑発する。ニールセンが伝えた視聴率とともに、第4話の象徴的なセリフとして話題になった。
  • シュバク安全靴のパフォーマンス:パク・ユンチョルが鉄パイプで他社製品を叩き壊し、自社の靴を炎で炙っても燃えないことを示したシーンは、釜山の活気と研究者魂を象徴する。
  • 砂浜の謝罪:「ごめんね」と書いた文字の一部を消して「アンヘ(二度と怒らせない)」と読ませるテプンの遊び心は、緊張感に満ちた物語に温かさをもたらした。
  • 冷酷な一言:クリスマスの競売後、ピョ・バクホは「若造が一つずつ失っていったらどんな気分だろう?」と独白し、今後の熾烈な攻防を予感させる。

釜山・国際市場の歴史

劇中でテプンとミソンが訪れた釜山の国際市場(国際市場、Gukje Market)は、実在する歴史的商圏である。第二次世界大戦終戦直後の1945年に日本人が残していった物資を販売する市場として始まり、当初は「トテギ市場」と呼ばれた。1948年に「自由市場」と改名し、1950年の朝鮮戦争勃発時には避難民が集まり食料や生活用品を取り扱う拠点となった。現在は6つの区域に広がる韓国最大級の総合市場として知られ、さまざまな商品と人々の物語が交差する。ドラマの舞台となった国際市場の雑踏や、人々が口論しながら取引する様子は、この長い歴史の蓄積を映し出している。

感想・考察

第4話の見どころは、単位を巡る“頭脳戦”と釜山での“商人魂”でしょう。契約書の抜け穴を突いて強敵ピョ商船を翻弄するテプンの機転は、見ていて胸がすく場面でした。視聴者の皆さんも「もし自分が同じ状況ならどうするだろう?」と考えたのではないでしょうか。

一方、釜山の国際市場に舞台を移した後半では、ミソンの人間計算機のような能力や、パク・ユンチョルの研究者らしい情熱が描かれ、これまで脇役と思われていたキャラクターたちに深みが加わりました。国際市場の歴史背景を知ると、戦後・朝鮮戦争を経て人々が生き抜いてきた逞しさがテプンたちと重なり、ドラマの見方が変わります。

そして、クリスマスという本来ならば喜びに満ちた日に家屋を競売にかけられるという過酷な展開は、97年のIMF危機がいかに多くの家庭を揺さぶったかを思い起こさせます。テプンの「ここでまたやり直そう」と言う強い眼差しは、困難の中で希望を捨てないすべての人へのエールに思えました。

まとめ

第4話では、たった一つの単位が運命を変えること、そして知恵と勇気が逆境を覆すことを教えてくれました。あなたも仕事や日常で、ちょっとした発想の転換が大きな成果につながった経験はありませんか?

また、釜山の国際市場での出会いや、砂浜の謝罪シーンは、忙しい毎日の中でも人と人との温かさを忘れてはならないと伝えているようです。ミソンが怒りながらもテプンの真心を受け入れた姿に、共感した方も多いのではないでしょうか。

次回の第5話では、競売によって家も会社も追い込まれたテプンがどのように反撃するのか、ピョ・バクホの新たな策略や、チョン・チャランとの取引がどう展開するのかに注目が集まります。引き続き『テプン商事』の世界を一緒に見守っていきましょう。

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