韓国ドラマ テプン商事 第1話 あらすじネタバレ|嵐の幕開けと父の死

テプン商事

国家破綻前夜、父の死と息子の覚醒。

1997年IMF通貨危機の足音が迫るソウル。自由奔放に生きてきた青年が突然会社の運命を背負うことになる。ジュノ(2PM)主演のヒューマンドラマ「テプン商事」第1話は、父との確執と不器用な愛、そして国家破綻の衝撃が絡み合う“嵐の幕開け”だ。

あらすじ(ネタバレあり)

出典:tvN公式

物語の舞台は1997年、乙支路にある中小企業「テプン商事」。オープニングでは当時大ヒットした曲『私は問題ない』が流れ、社員たちが「仕事のやりがいは自分のためではなく、会社と隣人、そして国のためにある」と語り合う姿が描かれる。社員の奮闘を横目に、社長カン・ジニョン(ソン・ドンイル)は大手との契約に悩みながらも会社を率いていた。

一方、社長の一人息子カン・テプン(イ・ジュノ)は狎鴎亭(アプクジョン)のナイトクラブで人気者として自由を謳歌していた。ポケベルには「584486(オッパ、死ぬほど愛してる)」などのメッセージが殺到するほどであるが、ライバルのピョ・ヒョンジュン(ム・ジンソン)とトラブルになって警察に連行されてしまう。父に呼び出されたテプンは「罪を犯したなら罰を受けろ」と突き放され、激しい言い争いの末に平手打ちを受ける。

それでもテプンは父を心から尊敬していた。彼は夜な夜な温室で自ら接ぎ木した国産バラ第1号を育て、いつか父に見せて認められたいと願う。毎朝、父の靴を丁寧に磨く不器用な愛情も描かれた。

社内では景気悪化の兆しが強まり、経理のオ・ミソン(キム・ミンハ)が大型契約のリスクを指摘するが、ジニョンは受注を決断。連鎖倒産が現実となり、資金繰りに苦しんだジニョンは倒れて入院してしまう。テプンは昼夜問わず父を看病するが、友人ユンソンの件で病院を離れた隙にジニョンは帰らぬ人となった。

病室で白い布に覆われた父を前に茫然とするテプン。テレビでは「政府がIMFに救済金融を申請し、事実上の国家破綻を認めた」と速報が流れ、彼の人生と会社は一瞬にして嵐の中に投げ込まれる。第1話はこうして急転直下の展開とともに幕を閉じた。

登場人物の動きと関係性

カン・テプン:自由奔放な青年。ナイトクラブで人気者として遊び回っていたが、父ジニョンの死により突然会社を背負う運命に直面する。父との不和はありながらも心の底では尊敬しており、温室でバラを育てるなど不器用な愛情を示した。

カン・ジニョン:テプン商事の社長でテプンの父。社員思いで、自分の資金をはたいて賃金を払うほど責任感が強い。大型契約のリスクを抱え資金繰りに苦しみ、倒れて亡くなる。

オ・ミソン:経理担当。大房繊維との契約に潜むリスクを冷静に分析し、契約をやめるよう助言した。ジニョンを信頼し支えるが、経営危機を止められなかった。

チャ・ソンテク:総務部次長。大型契約に喜びを見せるが、経営の危うさに気付かなかった。

ピョ・ヒョンジュン:テプンのライバルでナイトクラブ仲間。テプンを陥れる策略を仕掛け、結果的にテプンが父の死に立ち会えない原因を作った。

名シーン&印象的なセリフ

「仕事のやりがいは自分のためではなく、会社と隣人、そして国のためにある」 – 社員たちが昼休みに語り合う台詞。1997年のサラリーマンたちの誇りと責任感を象徴する一言。

「罪を犯したなら罰を受けろ」 – ジニョンが警察沙汰を起こしたテプンに突き放す言葉。親子の関係に緊張が走る瞬間であり、父の厳しさと愛情を感じさせる。

時系列タイムライン

朝(テプン商事の社内):オープニングで社員が働く姿が映し出される。社長ジニョンは大房繊維との大型契約に悩み、経理のミソンに意見を求める。

昼(狎鴎亭のクラブ):テプンが友人たちと遊び、ピョ・ヒョンジュンとトラブルになって警察沙汰に。父ジニョンと対面し衝突する。

夕方(会社の危機):ジニョンが社員に資金繰りの厳しさを説明し、給料が遅れる可能性を謝罪する。その後倒れて病院に運ばれる。

夜(温室と病室):テプンは温室でバラを世話しながら父への想いを募らせる。父の病室を離れた瞬間にジニョンが死亡し、IMF救済申請のニュースが流れてエピソードが終わる。

感想・考察

カン・テプンの無鉄砲な若者ぶりには少しハラハラしましたね。狎鴎亭で人気者として遊び回る姿は当時の“オレンジ族”を彷彿とさせ、親の庇護の下で育った世代の軽やかさがよく描かれていました。しかし、第1話の後半で一気に責任を突き付けられる展開は衝撃的でした。自由を謳歌していた青年が突然家業の重責を背負う様子に、視聴者も心を引き締めたのではないでしょうか。

父ジニョンの描き方も印象的でした。社員を家族のように思い、資金繰りに奔走する姿は1997年の中小企業経営者そのものです。息子に厳しく当たりながらも、毎朝磨かれた靴に気づいてハンカチで拭き取るジニョンの仕草には、不器用な愛情が垣間見えました。この親子関係が今後どのように回想され、テプンの成長に影響を与えるのか楽しみです。

経理のオ・ミソンが大型契約の危険性をしっかり指摘する場面では、女性社員の鋭い視点が光りました。彼女の助言を生かせなかった結果として会社が危機に陥り、経営層と現場の温度差も感じられます。今後、ミソンがどのようにテプンを支え、彼に経営感覚を教えるのか注目したいですね。

そして、物語の背景となるIMF通貨危機がついに訪れました。当時を知らない世代にとっては歴史の教科書の一ページですが、ドラマではその影響が日常のシーンの中でリアルに描かれています。ニュース速報と父の死が重なる演出は、個人の悲劇と国家の危機が同時に襲う緊迫感をよく表現していました。ドラマが今後、庶民の視点でこの危機をどう描くのか、期待が高まります。

まとめ

第1話は、1990年代の空気感とノスタルジーを丁寧に再現しながらも、親子の愛憎劇と経済危機という二重の嵐を見事に描いていました。自由に生きてきたテプンが突然会社の舵を取ることになり、彼がどのようにして成長し、社員たちと向き合っていくのかが気になりますよね。皆さんはテプンのどのシーンに共感しましたか?

今後の話では、オ・ミソンとの協力関係や、仲間たちの動き、そしてIMF危機が彼らの生活にどのような波紋を広げるのかが焦点になりそうです。

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